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2021 / 开云书房 [改造] shut down Back to previous  
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    开 云 书 房【改造】  Kaiyun Library
 
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On going ...
 

GFA : 300㎡

Location : Jiangxi , China
Architecture Schematic Design : Yutaka Kawai
Architecture Design Development : Yoshihumi Hayashi
Interior Schematic Design :  Yutaka Kawai
Interior Design Development : Fanxing Zhang,Jolie Zhu,Yinglun Zhao,Zhiwei Qin 
 
人民网:http://jx.people.com.cn/n2/2022/0122/c190260-35107132.html
视频来源:https://www.ixigua.com/7054521672530919969
新华网:http://jx.news.cn/2022-01/20/c_1128282709.htm
人民智作:https://coo.people.cn/writer/detailslevel/detail/1483413205501050881/publish/video/11
头条:https://www.toutiao.com/i7055176229183390212?wid=1642727854258
 

台嶺村は江西省吉安市永新県の北西部、県内最高峰の秋山の麓に位置する人口約12.000人の農村。永新県は温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、いくつもの自然保護区を有している。今回のプロジェクトは、この台嶺村にある寄合所のリノベーションとなる。
 約300㎡の寄合所は改修前、読書やマージャン、お茶などを楽しむ場所として、村の住民たちに利用されていた。一方で住宅街に隣接する寄合所の周辺には物が乱雑に放置され、敷地内の設計や空間も有効に機能していなかった。さらに、ここ数年で村の人口減少が深刻化し、利用者も減っていた。
 本プロジェクトは、「故郷の人々に貢献できるような施設を作りたい」という台嶺村出身のクライアントの意向に端を発している。そこから地域の政府を説得し、寄合所を地域の図書館兼コミュニティセンターにリノベーションする計画を立ち上げた。
 
 台嶺村には最低限の公共施設があるのみで、地域住民の交流の場が不足していた。敷地周辺には村の中心広場、診療所、健康活動センターなどの公共施設があり、中心広場を囲むように住宅が建っている。このため、周辺住民への影響を考慮しながら設計を行った。
設計当初、自然豊かな農村の環境を活かし、現地特有の天然素材や既存の空間を再利用(リノベーション)した牧歌的で開かれた施設を思い描いた。そこから閉鎖的な図書館とは一線を画した、住民に開かれた施設として、多くの人々が集う場にふさわしい「お堂」のような空間をイメージし、プロジェクトのテーマにしようと考えた。幅広い年齢層の住民が学び(study)、交流し(communication)、楽しみ(entertainment)、休憩する(recreation)、これらの条件を同時に満たし、日常の幸福感が得られるような場所を提供することを目標とした。
 
全体的には、敷地東側にある広場との関係性を重視した、既存のコンクリートの4mピッチの柱によるグリッドの中央に大きな階段を配置することで、階段上の空間から東側の広場まで連続性を持たせるような空間体験が実現できないかと考えた。また、窓を全開にした時に室内と広場の境界が自然に融合するように、地面の素材や色彩にも連続性を持たせた。
 建築の平面図はエントランスの空間、お堂の空間、会議室やトイレを配置した機能空間の3つのゾーンに分け、大階段から広場が望めるような構成とした。機能的なエリアは1階にトイレ、2階にプライバシー性の高い会議室を配置した。
 
大階段
幅に十分な余裕を持たせた大きな階段は、広場=舞台に向かって劇場の座席のような造りとなっている。階段自体は本棚として利用できるよう設計。また、階段下の空間には、小さな洞穴のようなプライベートな読書スペースを設置した。
 
天井
3つのゾーンを曲線で繋ぐように、弧を描いた天井を採用。天井の曲面が天窓から入る自然光を受け、空間全体が明るくなるよう工夫した。また、天井には地元の土を使った漆喰を塗りつけたアルミルーバーを使用。質感があり柔らかな表情を持つ、弧を描いた天井のお堂空間を実現させた。
 
今回は大手出版社に勤務する上海在住の台嶺村出身者からの依頼であり、故郷に何かをのこしたいという思いから生まれたプロジェクトだった。中国の都市部と過疎部では、生活や環境が大きく異なる。時を経てもなお故郷に思いを馳せ、何らかの形で故郷に貢献したいという情熱は、非常に尊いものだと感じた。村の住人たちにとって開雲書房が憩いの場となると同時に、この書房で学び、遊んだ子供たちが今回のクライアントのように、いつの日かこの村から巣立ち、健やかな成長を遂げることを願っている。
 
 
 
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